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2022.11.14
歴史は興味深い
スタッフ日記
こんにちは。臨床検査技師のNです。
はい❗️Nの大好きな『里芋』の季節がやってきました❗️
初めて頂いた時から、福井・大野の里芋のとりこでございます。
また、福井に来て、魅了されたものの中に、『一乗谷朝倉氏遺跡』があります。
あの空気感。時間があれば、何度でも訪れたい場所です。
今年の10月に博物館が新しくなりましたね。
そうです。『あさみゅー』です。こちらも楽しみにしております。
Nにとって苦手な歴史ですが大人になってから、興味を持って勉強し直しするのも楽しみの一つです。さて、時代は戦国時代から平安時代へと遡ります。
平安時代に「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることのなしと思へば」という和歌を詠んだ有名な藤原道長さん。
皆さんならご存じですね。
この道長さん、わが国の歴史上最古の糖尿病患者さんではないかと言われているそうです。
栄華に満ちあふれた道長さんですが、中年過ぎてから、しばしば口の渇きを訴え、昼夜なく水を欲しがり、脱力感に襲われていたようです。
その後、白内障か糖尿病網膜症により眼も見えにくくなったようです。
藤原道長さんは「第15回国際糖尿病会議」の記念切手(1994年)にインスリン結晶と共に描かれています。
今日は尿検査の項目の一つ、『尿糖』について。
『尿糖』は尿の中のブドウ糖の量を調べる検査です。
血液中の糖は腎臓で血液からろ過される課程で、水分と一緒に再吸収されるのですが、血液中の血糖値が160~180mg/dLを超えると、尿に糖が出てしまいます。
検査では、試薬を染みこませた試験紙を尿に浸し、色調によってどのくらいのブドウ糖が出ているかを調べています。
健常人でも極めて僅かなブドウ糖が排出されますが、試験紙では検出出来ない程度です。
では、尿糖が陽性になったら、糖尿病と言われるのでしょうか。
尿糖は様々な要因で陽性になることがありますので、この尿検査だけでは糖尿病と確定することは出来ません。
糖尿病かどうかの確定診断には、血液による詳しい検査が必要です。
もし健康診断などで尿糖が陽性と言われた場合は、ご相談下さい。
藤原道長さんが、尿検査や採血検査を受けていたら、どんな結果だったでしょうか。
遠い時代に思いを馳せて。