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2024.02.26
生と死
スタッフ日記
こんにちは 、BOSS でございます。
今回は「生」と「死」について考えてみました。
先日88歳の母が永眠しました。
母は1人で苦労して私達 姉弟を育ててくれました。
ここ 3 年ほどは心臓、肺疾患が悪化し入退院を繰り返し自宅療養をしていました。
2回のコロナ感染も経験し
これが最後かも と覚悟する時間も多くなったため
調子が良い時に母の死に対する考え方を聞くこともでき
「死」と向き合い、私は終末期を迎える心の準備もしていました。
とはいえ、現実に親が亡くなり
平気でいられるわけもなく心静かに考えたとき
母は幸せだったかな
親孝行は出来ていたかな
まだしてあげれることがあったのではと
後悔する気持ちと寂しい気持ちで涙が溢れ心が苦しくなる日もあります。
母は最期まで「ありがとう ありがとう」と家族に声をかけ感謝しながら旅立ちました。
亡くなった母の顔は 生ききった!やりきった!
という声が聞こえてきそうな
すがすがしい優しい表情でしたので家族も安心して見送れました。
これまで看護師として患者様の死を看取ったり
家族の皆様と一緒にお見送りした経験もあります。
亡くなったお父さんの前で号泣しながら「ゴメンね」と何度も謝る娘さん
亡くなった祖母にしがみつきながら「生き返って」と叫ぶお孫さん
当たり前ですが多くの親族の方たちが亡くなってからお別れの言葉を言われていました。
それも今まで素直に言えなかった言葉が多かったと感じます。
人には寿命があり早かれ遅かれ必ず「死」はやってきます。
その瞬間は「有名」とか「お金持ち」とか
「地位がある」とかなんの役にも立たない。
それらを持って死にゆくことはできないと痛感しました。
そんな経験をして
「どう死ぬか」は「どう生きるか」を学ぶことかなと思います。
ご近所の K さんから頂いた母への手紙を紹介します。
【明るさや元気さ やさしさにいつも励まされていました。
正々堂々とした生き方を貫かれた尊敬出来る方でした。
ご家族への感謝をいつも口にされていた感謝の人でもありました。
M さんから頂いた心を大切に生きていきます】
とお手紙をいただき棺の中に一緒に納めさせていただきました。
1日1日を全力で生きる
人にやさしく 人を信じる心など
限りある生きる時間をより充実したそして尊い生き方をしていたんだと感動しました。
良いことも悪いことも全部ひっくるめて自分を知ることから始めよう
そしてそんな自分がどう生きていくか考えよう
伝えたい事伝えたい人に丁寧に伝えるようにしようと
そして母のように人を励ませる生き方をしようと
多くの事を気づかせてくれた母の逝去でした。
お母さんありがとう そして安らかに また逢う日まで
「生と死」は私たちにとって人生の大きなテーマです。
簡単には言い表せませんが
「死」と直面する機会が多い職業であるからこそ「生」を大切に患者様の身になり共により良い「生」を考え寄り添える看護師を目指していきたいと思います。
ちょっと重いテーマでしたが
最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
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