高沢内科医院

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2020.09.16

水曜どうでしょう④

心臓病コラム

こんにちは、

水曜外来担当の堤です。

 

今回は主に静脈の話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

静脈は全身で酸素を消費された血液(静脈血)を心臓まで返すシステムで、流れは動脈ほど早くなく、ゆっくり大河の如く流れ、拍動はありません。

静脈の病気で代表的なのが、女性の場合妊娠出産を契機に出現する下肢静脈瘤でしょう。

 

 

 

立仕事がメインの方とか、あまり筋肉運動をされない方々に多く、頻度は圧倒的に女性に多いと思いますが、男性にも見受けられます。

男性患者さんは重症の方が多く、遺伝的要因が強いように思います。

 

原因は静脈には逆流防止弁が至る所についており、緩い血流でも確実に心臓に返す役目を果たしておりますが、この弁が機能を果たさず、重力に負けて血液が鬱滞し、血管(主に皮下の静脈です)が怒張してしまうことなのです。

 

病気の初期には強めのストッキングの着用で症状は改善しますが、進行すると手術が必要になってきます。

 

 

 

 

以前は、ストリッピングといって、皮下静脈を取り去る手術が主流でしたが、最近はエコーを使い深部静脈との交通路を閉鎖するのみで症状が良くなることがわかっており、この部分の手術を数カ所行う日帰り手術が多くなってきました。

 

更にはレーザー手術なども可能で手術創を減らす努力もされております。

下肢に悩みのある方は結構いらっしゃると思いますので、ご相談頂ければ幸いです。

 

 

 

次に、大きな静脈(深部静脈といいます)の病気ですが、ここに血栓ができる状態があります。

エコノミー症候群という名前をご存知でしょうか?

(窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります)

 

 

 

これは、その血栓が剥がれて、心臓から肺の血管へ移動し、呼吸困難を起こす重篤な病態です。

緊急手術が必要な時もあります。

 

ただ、一般的には深部静脈血栓はゆっくりした流れの中でできるものであり、手足の浮腫みとして発見されますが、これらは外科手術の対象ではなく、治療は血栓を溶かす内服薬を継続的に服用していただく事になります。

また、手足の浮腫は、その他の要因もあることをお忘れなく。

かかりつけの先生のご相談下さいね。

リンパ系のお話は主に下肢の浮腫とかぶりますので、今回は敢えてしませんでした。

ただ、このリンパ系の治療はさらに難しいものとなりますので、一旦診断されますと専門医に委ねられたほうがいいと思います。

これらは動脈ほど話題に上る事はありませんが、皆さん下肢の変調にも気を配って下さいね。

 

むくみの予防には、塩分を控えること、適度な運動が効果的ですよ✨

 

それではまた。