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2021.04.09
コロナのワクチンと免疫①
心臓病コラム
こんにちは、水曜外来担当の堤です🏥
最近ご時世からか
「先生、私はCOVID19のワクチン接種を受けていいの?」
という質問を外来中必ず受けます🎤
そのたびに説明させていただきますが、
この際理解を深めて頂くために、ワクチンとはそもそもどういうものなのか、体の免疫機能を中心に解説したいと思います。
まず、外界から細菌やウィルスなどの感染症にかかると、
体の中で抗体などが作られ、新たに侵入する病原体を攻撃するしくみができます。このしくみを「免疫」といいます。
免疫を司る細胞は、骨髄と胸腺と呼ばれる部分で作られ、リンパ流にのって体内を循環しています。
●それじゃあ免疫ってどんな仕組みなの?
まずは免疫の仕組みについて知ることが大切です。細菌やウイルスから体を守ってくれる防御システムである免疫には自然免疫と獲得免疫の2種類があります。
自然免疫とは、
身体の中に細菌やウイルスといった病原体が侵入してきた時、その侵入してきた病原体に対して対抗できるように自分を守るものを作って攻撃をします。この病原体のことを抗原と言い、それに対して対抗するものを抗体といいます。
このサイクルによって自然に免疫を獲得できることを自然免疫と言います。
一方、獲得免疫とは
同じ種類の抗原がもう一度体内に侵入してきた場合に、すでに記憶されている免疫が活性化されて侵入してきた抗原を速やかに攻撃して追い払うシステムのことを言います。
例えば麻疹や風疹など一度かかると二度とかからないといわれる感染症はこの獲得免疫の働きによって感染しないのです。
獲得免疫には自分の身体は攻撃しない、同じウイルスや細胞による感染症には二度とかからないという利点があります。
この利点を生かし、自然免疫と相互に活用しながら人の免疫システムは維持されているのです。
さて、今回は免疫についてお話ししました。
次回はワクチンについてのお話をしますね💉
もうしばらくお待ちください・・・